Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
「・・・いいだろう、そなたに邪悪なものを一切感じないし、その話を信じる事にする。しかし、この世界の未来がそのようなまでに悲惨なものになるのはどうしてだ?一体何が世界をそこまで混沌としたものに変えたのだ?」
「それは一人の魔法使い、ヴォルデルトによるものと聞いています。元々私がこの世界に来る前、その昔にもこの世界に私と同じ世界から呼ばれた人がいました。それがこのフルートの持ち主だった「ルリ」と言う女性。その人がいた時代にも同じように、世界を混沌としたものにしようと企んだ魔法使いがいたと聞いています。ですがその時はこのフルートでその魔法使いからこの世界を守る事が出来た、と」
「同じ世界の人間がもう一人・・・!?」
「ですが私にはこのフルートを吹きこなせるだけの力がないのです。そのため、ヴォルデルトのいいように世界は荒らされ・・・。彼女が吹いたとされる世界を救う曲、それは私には難しくてどうしても吹けない。・・・でも吹けなければ世界は救えない。どうしたらいいか分からずに悩んでいた所に、いきなりその曲が書かれた本が光り・・・」
「・・・それでこの時代に来た、という訳か」
「はい」
族長は髭を撫でながら、何か考え込むように俯いた。
カズマさんは私達の他にも同じ世界の人間がこの世界にいた事に、動揺を隠せないようだ。
この世界に呼ばれた人間。
その人間は全て音楽を愛し、音楽の道を志していた者ばかり。
それが意味するものは一体何なのだろう。
この世界にとって音楽とは?
考えても全くわからない。
「それは一人の魔法使い、ヴォルデルトによるものと聞いています。元々私がこの世界に来る前、その昔にもこの世界に私と同じ世界から呼ばれた人がいました。それがこのフルートの持ち主だった「ルリ」と言う女性。その人がいた時代にも同じように、世界を混沌としたものにしようと企んだ魔法使いがいたと聞いています。ですがその時はこのフルートでその魔法使いからこの世界を守る事が出来た、と」
「同じ世界の人間がもう一人・・・!?」
「ですが私にはこのフルートを吹きこなせるだけの力がないのです。そのため、ヴォルデルトのいいように世界は荒らされ・・・。彼女が吹いたとされる世界を救う曲、それは私には難しくてどうしても吹けない。・・・でも吹けなければ世界は救えない。どうしたらいいか分からずに悩んでいた所に、いきなりその曲が書かれた本が光り・・・」
「・・・それでこの時代に来た、という訳か」
「はい」
族長は髭を撫でながら、何か考え込むように俯いた。
カズマさんは私達の他にも同じ世界の人間がこの世界にいた事に、動揺を隠せないようだ。
この世界に呼ばれた人間。
その人間は全て音楽を愛し、音楽の道を志していた者ばかり。
それが意味するものは一体何なのだろう。
この世界にとって音楽とは?
考えても全くわからない。