Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
気付く気持ち
どのくらいの時間が経っただろうか。
カズマはその書かれていた楽譜の部分だけいきなり引っ張って、ビリビリに破り始めた。
「ちょ、ちょっとカズマさん!!」
私は慌ててカズマさんを止めようとしたが、カズマさんは私の制止も聞かずひたすらに破っていく。
それを今破ったって事は、もうあの世界を救えなくなってしまう。
そうなったらウェイン達は・・・!
「こんな駄作がこれからも後世に伝わるなんて、俺には恥ずかしくて耐えられない!この曲は世界を救う曲なんかじゃないんだ、俺のドス黒い気持ちを書きだしただけの曲だ!こんなもの・・・!!」
そう言って細かく破られた紙を投げ捨てながら、カズマさんは息を荒くする。
私は茫然とその光景を見ているしかなかった。
どうしよう・・・。
この曲がなかったらあの世界は・・・!
嫌な汗が流れる。
私は絶望の淵に立たされた気がして、背筋が凍るような感覚を覚えた。
破られた曲が世界を救う曲だなんて言わなきゃ良かった、そう後悔した。
カズマはその書かれていた楽譜の部分だけいきなり引っ張って、ビリビリに破り始めた。
「ちょ、ちょっとカズマさん!!」
私は慌ててカズマさんを止めようとしたが、カズマさんは私の制止も聞かずひたすらに破っていく。
それを今破ったって事は、もうあの世界を救えなくなってしまう。
そうなったらウェイン達は・・・!
「こんな駄作がこれからも後世に伝わるなんて、俺には恥ずかしくて耐えられない!この曲は世界を救う曲なんかじゃないんだ、俺のドス黒い気持ちを書きだしただけの曲だ!こんなもの・・・!!」
そう言って細かく破られた紙を投げ捨てながら、カズマさんは息を荒くする。
私は茫然とその光景を見ているしかなかった。
どうしよう・・・。
この曲がなかったらあの世界は・・・!
嫌な汗が流れる。
私は絶望の淵に立たされた気がして、背筋が凍るような感覚を覚えた。
破られた曲が世界を救う曲だなんて言わなきゃ良かった、そう後悔した。