Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
その言葉にウェインは身体を離して、私の瞳をじっと見つめた。

「・・・本当か?」

「大丈夫だと思う。出来ると思う、必ず」

もう迷わない。私はこの曲で世界を救う。
皆の為に、そしてウェインの為に。

「リオン・・・。ありがとう。お前はなんて、そんなに・・・」

そう言いかけて、ウェインの唇が近付いた。



それは突然の事だった。


あ・・・、と思った時にはもう既に私の唇にウェインの唇が重なっていて。

触れるだけの軽いキスだったけれど、その唇は驚くほど熱かった。


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