Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
―――その時だった。
地下にも関わらず足元が小刻みに揺れ、大きな爆発音が聞こえる。
「!!!」
その爆発音は何回も、徐々に大きくなって耳を塞ぎたくなるほどの音になっていく。
「―――来たぞ!!!」
爆発音の音にかき消されながら、ジェイク達の叫ぶ声が聞こえる。
「・・・・ヴォルデルト!!」
「やはり来たな・・・!これが最後の戦いになるはずだ。必ず決着をつけるぞ」
ウェインは厳しい表情に変わり、私に向かってそう言った。
私はその言葉に大きく頷く。
「・・・行こう!」
私はフルートをしっかりと握りしめ、そしてあの曲が書かれた本をその胸に抱くと、ウェインの後を追って部屋を飛び出す。
これが最後の戦いだ。
あの澄み渡った青空を取り戻すために。
人々の笑顔が溢れる毎日を取り戻すために。
私は必ずこの曲を・・・!!