Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~

『・・・あなたのお陰よ、リオン。あなたがいなければこの世界を救う事は出来なかったの』

そう言って、微笑む。
その微笑みは、まるで天使のようだった。

『私のわがままを聞いてくれてありがとう。大好きなこの世界を無くしたくはなかったの。だから無理矢理この世界に呼んでしまった。本当にごめんなさい』

「ルリさん・・・。そんな、いいんです。私、この世界を救う事が出来て本当に良かった。色々あったけど、こうやって笑い合えることが出来た、それだけで・・・」


そう。
最初はどうして私が、って思っていた。

私なんかがそんな大それた事出来るわけないって。


だけどみんなに助けられて、今こうしてこの世界にまた光を射す事が出来た。
今は、この世界に来てよかったってそう思える。


それは隣にいるウェインのお陰だ。
ウェインに出会えたから。ウェインを好きになれたから・・・。


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