Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
「・・・だああああ!!遅刻ちこくっ!!」
目覚まし時計を見て、私は驚愕した。
時刻は既に8時を回っている。
ベッドから慌てて飛び起き、その辺にあった洋服を着て適当に髪の毛を梳かす。
ご飯を食べている暇もないし、呑気に化粧をしている時間もない。
鏡で軽く身なりを確認すると、カバンを持って部屋出た。
私の名前は朱音璃音(あかねりおん)。
楽器のリペアを学ぶ専門学校に通う1年生だ。
今日は大事な実技試験の日。
遅刻するわけにはどうしてもいかないのだ。