Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
外に出ると、気持ちの悪い生暖かい風が吹いていた。
布で覆っているから多少はましだけれど、それでもやっぱり臭いものは臭い。
こんなに不快なのに、ウェインは平然としていた。
人間の適応能力凄いわ。
私もいつかは平気になるのかね?
・・・慣れる前に帰りたいけど。
私達がいた建物は小高い山のような場所のてっぺんにあって(どうやら山小屋のようらしい。ちゃんと聞いてないから定かではないけれど)、私達はそこから足場の悪い道を慎重に降りて行った。
脇に生える草木は枯れ、所々で腐っていてそこからも異臭がしている。
何回か我慢できずにえずいてしまう。
「だいじょうぶですか?りおんさん」
「う、うん。なんとか・・・」
リリスは心配して声を掛けてくれる。
大丈夫だ、とはっきり言えないのが申し訳ない。
歩きながらも、きょろきょろと辺りを見回す。
不思議な事に腐った植物があるにもかかわらず、虫がいない。
虫も生きられない環境なんだろうか。
本当に、ここはどうなっているんだろう?
山を下り、広い草原だったであろう場所へと出る。
山の風景と変わらず、荒れ果てていた。
布で覆っているから多少はましだけれど、それでもやっぱり臭いものは臭い。
こんなに不快なのに、ウェインは平然としていた。
人間の適応能力凄いわ。
私もいつかは平気になるのかね?
・・・慣れる前に帰りたいけど。
私達がいた建物は小高い山のような場所のてっぺんにあって(どうやら山小屋のようらしい。ちゃんと聞いてないから定かではないけれど)、私達はそこから足場の悪い道を慎重に降りて行った。
脇に生える草木は枯れ、所々で腐っていてそこからも異臭がしている。
何回か我慢できずにえずいてしまう。
「だいじょうぶですか?りおんさん」
「う、うん。なんとか・・・」
リリスは心配して声を掛けてくれる。
大丈夫だ、とはっきり言えないのが申し訳ない。
歩きながらも、きょろきょろと辺りを見回す。
不思議な事に腐った植物があるにもかかわらず、虫がいない。
虫も生きられない環境なんだろうか。
本当に、ここはどうなっているんだろう?
山を下り、広い草原だったであろう場所へと出る。
山の風景と変わらず、荒れ果てていた。