Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
そんなこんなで、さらに2日ばかり歩き続けていると、ようやく遠くの方に建物らしきものが見えてくる。
ウェインはそれを指さして、口を開いた。

「あれだ、あれがアルデハラ王国の城」

「よ・・・ようやく着いたのね・・・」

「ああ、ここまでよく頑張ったな」

そう言って、ほんの少し笑みを漏らす。
その笑みに、少しドキッとしてしまう。

目的地が見えた事で、私達の足取りは自然と早くなった。


やがて城の城下町へと着いた。
建物は至る所で焼け、崩れている。

そこに人の姿はない。
廃墟のようなその町に、ごくりと息を飲んだ。

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