Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
「――――はっ!!」
瞳を開けると、目の前にウェインの顔が飛び込んできた。
思わず声を上げてしまう。
「わあっっ!!」
「・・・大丈夫か?」
どうやら私はウェインの膝枕で寝ていたようだ。
・・・って膝枕って!!
無意識でやっていたとはいえ、何やってんの、私!!
ウェインは少し困ったような笑みを浮かべて、私を覗いていた。
「ご、ごめん!どっか適当な所に寝かせてくれれば良かったのに」
「そうしたかったけどな、・・・お前が放してくれなかった」
よく見たら、私の手はがっちりとウェインの服を掴んでいる。
慌てて掴んでいた手を放した。