Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
私は未だにこのフルートの力と、ウェインの反則笑顔に動けないでいる。

これが、このフルートの力・・・?
ってか魔法ってウェインが出していたような炎とか氷の刃とかそんなのじゃないの!?
なんで、食べ物が出てくるの!?

そしてそして!
なによあの笑顔!!

めちゃくちゃ爽やかスマイル!あんなの反則じゃない!
あんなの見せられたら私・・・!



「ああっ、もうっ!!これだから耐性のない女は!!」

頭を横に振り、自分にそう言って戒める。

あの笑顔にやられちゃダメよ、璃音!!
こんな時にときめいてどうするのよ!



「・・・とりあえず、他のスケールを吹いてみよう。他は何が出るのか・・・ドキドキする」


音と運指を再度確認して、今度は違うスケールを吹き始めた。

そして、ウェインが国王を連れてこの部屋に戻って来た時、部屋の中は色んな食べ物でいっぱいに溢れていた。
< 51 / 206 >

この作品をシェア

pagetop