Repair of the world～フルート吹きの魔法使い２～

第２章

同じ色の瞳を持つ男

「これは・・・一体どういうことだ・・・」

部屋の扉を開け、ウェインと国王は驚きのあまり、その言葉から何も言えなくなった。

無理もない。
リオンの周りには溢れんばかりの食料が床を埋め尽くしていたのだから。

「た、助けて！身動きが取れない！！」

「ちょ、ちょっと待ってろ。今、人を呼んでくる！」

ウェインはシェルター内にいる人々を呼びに出ていく。
国王は茫然とその光景を見ながら、動く事が出来なかった。

「こ、これがフルートの力なのか・・・！こんなに凄まじいものとは・・・！」

「国王様・・・、ごめんなさい！怒らないで下さいね・・・？」

「怒るも何も・・・！なんて素晴らしい魔法なんだ！！」

国王様は笑みを浮かべ、そう叫んだ。