Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
「リオン、どうしました?」

私の変化に気づいたジェイクが声を掛ける。
その声に、我を取り戻した。

「あ、・・・なんでもないの・・・。なんか、切なくなって・・・」

「・・・見えたのですか?リオンも・・・」

「え・・・?」

同じ黒い瞳で、私を覗き込む。

見えたって・・・?

「この庭に女性と男性がいたんです。・・・・貴女にも同じものが見えたのではないかと。幸せそうな二人が・・・」

ジェイクはそう言うと、胸の辺りを押さえる。
どうやら私と同じ様な気持ちになったようだ。
泣いてこそいないが、その表情はとても悲しそうな顔をしていた。

ウェインとリリスを見るが、表情に変化はない。

私とジェイクだけ?
あの幻影は、ルリさん・・・?

なぜ私達だけが・・・?。


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