Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
期待と重荷
『待たせたね、・・・この本だよ』
ゆらりとモールの姿が現れ、モールは手に持っていた一つの古い本をテーブルに置いた。
置かれた本をめくってみる。
五線譜に書かれた音符の羅列。題名の横にはどんな魔法であるかの説明が日本語で書いてある。
『これはルリが死ぬまでに自分で作曲したものだ。本来はこの本には一曲しか書かれてなかった。空いたページにルリが手書きで書きこんでいったんだ。リオン、お前なら読めるだろう?』
「はい」
飴を降らす魔法、火を出す魔法、部屋を掃除する魔法・・・。
いずれも注意書きでイメージしながら吹く!と書かれてある。
楽譜を見ればそこまで難しい音の配列ではない。
少し練習すれば吹けそうな曲ばかりだ。
『・・・で、このページが、今よりさらに500年前ほど・・・、その位に書かれたと思われる楽譜。この曲で、この世界は救われた』
モールは私の手を止めて、ページをめくる。
その譜面を見て、私は思わず目を見張った。
ゆらりとモールの姿が現れ、モールは手に持っていた一つの古い本をテーブルに置いた。
置かれた本をめくってみる。
五線譜に書かれた音符の羅列。題名の横にはどんな魔法であるかの説明が日本語で書いてある。
『これはルリが死ぬまでに自分で作曲したものだ。本来はこの本には一曲しか書かれてなかった。空いたページにルリが手書きで書きこんでいったんだ。リオン、お前なら読めるだろう?』
「はい」
飴を降らす魔法、火を出す魔法、部屋を掃除する魔法・・・。
いずれも注意書きでイメージしながら吹く!と書かれてある。
楽譜を見ればそこまで難しい音の配列ではない。
少し練習すれば吹けそうな曲ばかりだ。
『・・・で、このページが、今よりさらに500年前ほど・・・、その位に書かれたと思われる楽譜。この曲で、この世界は救われた』
モールは私の手を止めて、ページをめくる。
その譜面を見て、私は思わず目を見張った。