Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
「どうした、リオン」

「ちょ・・・・ちょっとこの楽譜は・・・」

そこから何も言えなくなる。

・・・無理だ。
なに?この真っ黒な音符の羅列に、ビックリするほどの臨時記号の多さ。
プロでもあるまいし、こんなの吹けるわけないよ。

「も、モールさん、この曲本当に「ルリ」さんは吹いたんですか?」

『・・・吹いたよ。楽譜を何回か見たくらいで彼女は吹きこなした』

・・・プロだ。
「ルリ」さんは、フルートをずっとやってきた人。
そして音楽に才能がある人。

こんな楽譜、何回練習したところで中途半端なレベルの私が吹きこなせるわけがない。

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