Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
「そんな簡単な事言わないで。この国を救う事を担われているだけでも重いのに、こんな難しい楽譜を吹けだなんて・・・」

『それは、わかっている。でも、』

「でも?・・・やったって結局出来ない事もあるのよ。その時はどうするの?お前のせいでこの世界は終わるんだって、そう言って私を責めるんでしょ!?」

「リオン、落ち着け!」

落ち着けと言われても、止まる事が出来なかった。
今までもやもやしていた気持ちが一気に爆発する。

「なんで私なの!?私はこんな世界に来たくなんてなかったのに!私の世界にはもっともっと吹ける人が沢山いるのに!!もうやだ!こんな世界、大っ嫌い!!」

「リオン!!!」

もうその場にいたくなくて、たまらず私はその場から飛び出した。
慌てて私を追いかけて来たようだが、無視してただひたすらに走った。


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