Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
決意
・・・この声・・・!
頭に響く声に、私は辺りを見回した。
あの夢の中で助けを求めた人と同じ、女の人の声。
けれどそれらしき人は見当たらない。
気が付くと、向かいにいたフランの姿も消えていた。
「誰もいない・・・」
サラサラと川の流れる音と、鳥のさえずりが聞こえるだけだ。
私は茫然とその場に立ち尽くす。
と、木々の向こうから私の名を呼ぶ声が近づいてくる。
「・・・オン!!リオン!!」
草木を分けて現れたのは、ウェイン。
息を切らしながら私のいる場所へと走ってきた。
私の姿を発見したウェインの表情は、心なしかホッとしているように見えた。
頭に響く声に、私は辺りを見回した。
あの夢の中で助けを求めた人と同じ、女の人の声。
けれどそれらしき人は見当たらない。
気が付くと、向かいにいたフランの姿も消えていた。
「誰もいない・・・」
サラサラと川の流れる音と、鳥のさえずりが聞こえるだけだ。
私は茫然とその場に立ち尽くす。
と、木々の向こうから私の名を呼ぶ声が近づいてくる。
「・・・オン!!リオン!!」
草木を分けて現れたのは、ウェイン。
息を切らしながら私のいる場所へと走ってきた。
私の姿を発見したウェインの表情は、心なしかホッとしているように見えた。