Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
「こんな所にいたのか、捜したぞ」

「・・・ごめん」

そう言ってウェインは汗を腕で拭う。
汗をたらし、息を切らしながら私を探してくれていた事に、少し胸が痛む。

「さっきはごめん。あんな酷い事言っちゃって、みんなを傷つけちゃった」

「・・・いいや、俺もお前の事を何も考えずに追い詰めていたみたいだな。こっちこそ、悪かった」

ウェインは私に向かって軽く頭を下げる。
怒られるのだと覚悟していたのだが、逆に謝られてしまって申し訳なくなった。

「そんな、謝らないでよ・・・」

「お前の気持ちも考えずに、ごめん。これからはリオンの事俺がしっかり支えるから。だから、もう思い詰めないで欲しい」

"俺がしっかり支えるから"

その言葉がなんだか告白の一部分みたいな感じがして、一気に顔が赤くなる。
思わず赤くなった頬を手で覆った。

「どうした?」

「い、いやちょっと・・・」

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