Repair of the world～フルート吹きの魔法使い２～
モールは私の目の前に立つと、ペンダントに手をかざす。
ペンダントはぼうっと紫色の光を強く灯した。

『まだ、力は衰えていない。大丈夫だ・・・。このペンダントはお前さんを危険な目から守ってくれるだろう。肌身離さず付けているといい』

「あ、あの、このペンダントが現れる前に、頭の中で女の人の声が響いたんです。「大丈夫、私がいる」って。それってその・・・」

『ああ・・・。それはきっとルリの声だ。ルリがお前さんにこのペンダントを託したんだろう』

やっぱり・・・！
あの声の主は、「ルリ」さんだったんだ。

ペンダントを、ギュッと手で握る。
握られたペンダントから、温かいものが体中を駆け巡った。

不安が一掃されていくような感覚。
不思議とやる気がみなぎってくる。

――――大丈夫　あなたなら　必ず　出来る――――

そう頭の中で、ルリさんの声が響いた。


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