Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
小屋の前に着き、扉の前で別れの言葉を言おうとした時、ウェインは私を呼び止めた。
「そうだ、リオン。花が咲く魔法。・・・リオンはその魔法を使えるか?」
「花・・・?ああ、練習したから吹けるけど」
「聴きたい。今、吹いてくれるか?俺の為に」
"俺の為に"
その言葉にまた心臓が高鳴った。
ドキドキしながらも無言で頷くと、小屋の中からフルートを手に取り、庭の真ん中へと立つ。
ウェインはじっと私を見つめていた。
その視線で少し吹きづらいけれど、意識をフルートに集中させる。
すぅ、と息を吸って頭部管へと息を入れた。
キラキラとした音が辺りを包み込む。
フルートの音色に乗って、花の茎がぐん、と伸びてつぼみを付ける。
やがてそのつぼみは、大きく手を広げるように次々と咲き誇った。
「そうだ、リオン。花が咲く魔法。・・・リオンはその魔法を使えるか?」
「花・・・?ああ、練習したから吹けるけど」
「聴きたい。今、吹いてくれるか?俺の為に」
"俺の為に"
その言葉にまた心臓が高鳴った。
ドキドキしながらも無言で頷くと、小屋の中からフルートを手に取り、庭の真ん中へと立つ。
ウェインはじっと私を見つめていた。
その視線で少し吹きづらいけれど、意識をフルートに集中させる。
すぅ、と息を吸って頭部管へと息を入れた。
キラキラとした音が辺りを包み込む。
フルートの音色に乗って、花の茎がぐん、と伸びてつぼみを付ける。
やがてそのつぼみは、大きく手を広げるように次々と咲き誇った。