終わりの鐘
〜羽音




『ねぇ起きて!
起きてったら〜』




体に揺れを感じる




目を開けた




黒い世界
私の部屋とは違う
正反対の見ないようにしてきた色





『やっと起きてくれた羽音!』




黒いドレスを身にまとって
黒髪に赤いメッシュが入った髪
青い瞳



似ても似つかない容姿
でも全く同じ顔
身長…




『ねえ〜
羽音
これ取ってよ』


じゃら




鎖の重たい音がする





〝消されてないだけいいじゃない〟






白いドレスの少女が出てくる
白い髪を揺らし青い瞳を向けるまだ幼いその少女





「待って…
あなたたち誰?」





私の口からやっと出てきた声はそれだった
見たことはあるきがする…








でも…
< 108 / 132 >

この作品をシェア

pagetop