終わりの鐘
〜kanon





r「あれ〜
もう出ちゃうの?」




裏口の前で座り込んでいた


「ここで、何してる…」




r「やだなぁ…
ちょっと気分が悪いだけだよ…」





そう言われれば顔色がよくない気がする
どことなく青いし息も荒い

「大丈夫か」

手を差し伸べる

パシッ

r「敵に手を差し伸べるの…
禁止されてなかった…?
紅華で…」

「そんな決まり
守ってるやつなんていないな…」

r「揃いも揃ってバカだね…」


軽い挑発
そんな言葉にもいまは特に関心もない

r「ちょっと聞こえすぎるんだ…
こんな月の日は…」

こいつの聞こえるってことは…
心か…

r「うるさくて眠れやしない…」

「何だ…
そんなことか…」


それだけのことに別に興味はない
そんな副作用的なものどーでもいい
俺と羽音にもそれはある
空を見上げた…
今日は寝たくない…

夢の中にいままで
消したものが全て帰ってくる日…


.
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