終わりの鐘


h「行こうよ
どうせもうないんだから…」














「え?」










h「知らなかったの?
あの家はもう取り壊されたよ」













淡々と言う羽音に表情はない

h「あの場所はないけど私には居場所がある…
ねぇ、和也
あなたは今どこにいるの?」














「は?」










h「あ、わかりにくかった?
あなたの今の家はどこ?」











「そんなの……「まぁいいわ…
あの日の物が見たいなら双葉家にあるけどいく?」







言葉に詰まった俺を無視して話を続けた
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