初恋同士
えっ、如月くん、私の前なの?


「天野さん」


びっくりしていると、如月くんが私の名前をよんだ。


「はいっ!」


「そんなに慌てなくても…」


「び、びっくりして…」


「ごめんね、俺ここの席だからよろしくね」


「う、うん、よろしく」


私が答えると如月くんは前を向いてしまった。


「よし、次はクラス委員と委員会だな。クラス委員、やりたい奴いるか?」


先生が聞くと女子の大半が手を上げた


「わ…すごい…」


それからクラス委員、委員会と次々に決まっていった。


「よし!これからは自由時間だ。すきにしていいぞー。じゃ、気を付けて帰れよー」


先生は手を振って教室から出て行った。


「雪菜ー、何するー?
帰る?それとも部活見学でもいく?」


「そうだな、部活見学行こっか。」


「いいよ、どこから行く?」


「じゃぁ、無難に…体育館とか?」


「どこの体育館?」


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