初恋同士
中にいたのは如月くんだった。


「天野さん、どうしたの?」


「あっ、校内を回ってたらこの部屋見つけて、気になって入ってみたの。」


「そうなんだ」


え、笑顔が眩しい…


「如月くんはどうしてここに?」


「昼寝」


「え」


「ここはあんま人こないから最適で」


「そっか」


「うん」


如月くんが返事をするとしばらく沈黙が流れた。


どうしよう、私お昼寝の邪魔だよね


「わ、私邪魔だよね!行くね」


「邪魔じゃないよ!」


私が部屋を出ようとすると、如月くんが手を掴んだ。


なんか、焦ってる…?


私が立ち止まると如月くんは私の目を真っ直ぐ見ていた。


「邪魔じゃないよ」


「そ、そっか」


「うん」


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