初恋同士
如月くんだ…


「あの人さ」


「あぁ」


私が指差すと璃子は納得したようにうなずいた。


「知ってるの?」


「如月だよ、同じ中学だったじゃん。」


「え…」


「ま、雪菜だし、しょうがないか」


「どういう意味よー」


「あはは、冗談冗談
如月恋、イケメンでスポーツ万能で成績は中の上、誰にでも優しくてみんなの人気者!」


「詳しいね」


「そりゃ、イケメンだもん!」


「納得」


「で、如月がどうしたの?」


「トイレの帰りにあった人。」


「あー、逆ナンの」


「違う」


「えー、でも気になるんじゃない?イケメンだし」


「そんなことないよ」


「つまんないのー」


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