夜は永遠に華を抱く
*序章*
窓を勢いよく開けて
朝の身を突き刺すような冷気を浴びて
肺一杯にその新鮮な空気を吸い込む事が
私の朝の儀式だ。
勿論、その後は
部屋の暖気を外に奪われないように
ササっと窓を閉めるのも忘れない。
冷たい冷気でシャッキリと目覚めた後は
パパっとチェックのスカートに茶色のブレザーというお気に入りの制服を着て
エプロンを着用。
長く伸ばした髪をシュシュで纏めて
私の本格的な朝の行動を開始する。
「おはよう、お婆ちゃん。今日も平和な1日になります様に。」
つい3ヶ月前に寿命を全うした祖母の仏壇に手を合わせ台所へと向かう。
今日のメインディッシュである
生姜焼きとサラダを手早く作ったら
お弁当を詰める。
そして今日はちょーっと時間が無いので
1枚残っていた食パンを牛乳で流し込み
バックを背負って玄関へダッシュ。
「行ってきまーす!」
手袋装着
鍵をガチャンと我ながら慣れた手つきでかけ
やっと白み始めた冬の空の下を
マフラーを巻きながらダッシュで学校へと向かった。
これが、私の朝である。
何処にでもあるフツーの独り暮らし女子高生の朝である。
でも
そんなフツーの日常が
フツーの朝が
今日で終わりを告げるとは夢にも思っていなかった。
朝の身を突き刺すような冷気を浴びて
肺一杯にその新鮮な空気を吸い込む事が
私の朝の儀式だ。
勿論、その後は
部屋の暖気を外に奪われないように
ササっと窓を閉めるのも忘れない。
冷たい冷気でシャッキリと目覚めた後は
パパっとチェックのスカートに茶色のブレザーというお気に入りの制服を着て
エプロンを着用。
長く伸ばした髪をシュシュで纏めて
私の本格的な朝の行動を開始する。
「おはよう、お婆ちゃん。今日も平和な1日になります様に。」
つい3ヶ月前に寿命を全うした祖母の仏壇に手を合わせ台所へと向かう。
今日のメインディッシュである
生姜焼きとサラダを手早く作ったら
お弁当を詰める。
そして今日はちょーっと時間が無いので
1枚残っていた食パンを牛乳で流し込み
バックを背負って玄関へダッシュ。
「行ってきまーす!」
手袋装着
鍵をガチャンと我ながら慣れた手つきでかけ
やっと白み始めた冬の空の下を
マフラーを巻きながらダッシュで学校へと向かった。
これが、私の朝である。
何処にでもあるフツーの独り暮らし女子高生の朝である。
でも
そんなフツーの日常が
フツーの朝が
今日で終わりを告げるとは夢にも思っていなかった。
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