♥同居人は♥オカマです!
そのうち、変な大人と絡むようになって、バイクの運転方法を教えてもらった。
そこからは、暴走族をなのって、迷惑行為を繰返し、そこそこ名の知れたお尋ね者になった。
あのときの私は、本当にただのバカだ。
弱くて、バカで、何をしていたんだろう。
スミレもきっと、あの頃の私を姉とは思いたくなかっただろう。本当に申し訳ないことをした。
馬鹿げたことだと思いつつ、とめられない。
喧嘩が強くなると、以前のような女の子らしさは影も形も失っていた。
それからすぐ、巷でそこそこ有名な…俗に言うヤクザに一目おかれるようになった。
そこそこ世間話をするような仲になるほど。
ごく稀に、暴走族狩りに付き合わされたこともあった。
本当に、私のなかでは思い出したくもない 黒歴史だ。
自分を恥じる順位があるのなら、間違いなく私はこれを1位にしている。
思い出すと死にたくなる。何をしていたのだろう、全く。
あの人とはもうほとんど会わず、もうすぐ中2になるとき、あの人が死んだ。
死因は聞かされなかった。
葬式に参列しても、ご家族とは何も話さなかったし、一番悲しんでいたのは私だけだったように思える。
あの人がいれば、もっと私にあってくれていれば、きっと私の恥じるべきこの行為を全力で止めてくれたはず。
ううん、止めてもらえるなんて思ってはいけなかったのだ。
自分で踏みとどまればよかった。
それでも、なぜ相談しなかったのか、なぜもっと話さなかったのか、なぜ、何も言えなかったのか。
後悔だけが私を悩ませる。