♥同居人は♥オカマです!
*瑠美*「かわいい~!
ちょっとスマホ貸して。
ホントに『スミレちゃん』って感じの
娘(こ)ね!」
*蓮司*「どれどれ?
おっ!歌凛に似ててかわいいじゃん!」
*瑠美*「聖司、見てよ!
歌凛ちゃんに似ててかわいいでしょ?」
私よりもスミレの方がずっとかわいいと
思う。
私の家族のなかでかわいいのは
スミレだけだし。
*聖司*「確かに、
歌凛さんに似ていますね。」
*歌凛*「そうですか?
私がこのシェアハウスに行く前日、
スミレは一緒に行きたいと言ったんです。
でも、さすがにそれは無理ですし、
良かったとしても同居人の方に
迷惑がかかるだろうと思ったので。」
*蓮司*「そんなの気にしなくて
良かったんだけどな。
俺は小さい子がいても全く気にしないし、
マダム・チェリーは子供好きだから
歓迎されるはず。
聖司だってこう見えて、
子供結構好きだから。」
*瑠美*「そうそう。
聖司、子供と動物だけには優しいし。
だから、もしスミレちゃんが
『来たい』って言ったら連れてきてね!」
*歌凛*「はい。」
みんな、とってもいい人で良かった。
北海道の時とは、全然違う。
ちょっと心配していたのがバカみたいだ。
いつまでもこういう生活ができることを私は密かに祈った。