夏恋
夏
もうセミが鳴いている時期になった。
「夏だーーーー!!!!!」
「うるっさい…」
私、城田まいるは夏が楽しみである。
だって、夏って…
夏祭りがあるじゃない!!!
夏祭りで出会って、恋に落ちる……
これ以上素敵な出会いなんてない!!
「花火にわたあめに焼き鳥…ふふふ」
「あんた食い物目当てでしょ」
「違うし!!恋だよ!恋!」
「はいはいわかった恋ね~」
あたしの話を聞いてくれるのは親友のサキ。
中学の頃から仲良くなって、高校を一緒に受けた。
ふざけたあたしを正してくれる素晴らしい人材なのである。