夏恋



男の人は髪の毛をぐしゃっと掴んだ。

どこか恥ずかしそうなその姿に、私の心はキュンと高鳴った。

か、かわいい…

そして、男の人は口を開いた。


「名前とか…」

「あ、はい!
すみません名乗りもせずに…。
城田まいるです」

「まいるさん、まいるちゃん…城田さん?」

「まいるでいいです!
あの、お名前は?」

「大地。水嶋大地っす」

「大地くん!
了解です!」


大地か〜!

いい名前だな。

みんなを包み込む大地と優しい大地くん。

すごい合ってる!

< 14 / 18 >

この作品をシェア

pagetop