夏恋
男の人は髪の毛をぐしゃっと掴んだ。
どこか恥ずかしそうなその姿に、私の心はキュンと高鳴った。
か、かわいい…
そして、男の人は口を開いた。
「名前とか…」
「あ、はい!
すみません名乗りもせずに…。
城田まいるです」
「まいるさん、まいるちゃん…城田さん?」
「まいるでいいです!
あの、お名前は?」
「大地。水嶋大地っす」
「大地くん!
了解です!」
大地か〜!
いい名前だな。
みんなを包み込む大地と優しい大地くん。
すごい合ってる!