だ~いすき。
 ぼくは、パンがだ~いすき。

 甘~い、ふわふわ。食べると幸せになるの。
 ぼくが、すっごくさみしいときに、おばあちゃんがくれたんだ。
お口に入れたら、あっという間に、さみしいが治ったの。


 だから「パン」って、ぼくはおねだりする。
「ママ、パン。パンパン」って、ぼくがいう。

「じゃあ、食パンね」って、ママはくれるの。
 ママのパンはね、甘くないの。でも、ご飯よりは美味しいよ。

 ぼくはそれを一口、二口、あともう一口食べる。それから残りを半分個。
 ママに一個あげるの。
 ママは「ママにくれるの? 美味しいね。幸せね」って笑うんだ。


 だ~いすきなママと、だ~いすきなパンを食べるの。とってもと~っても、幸せなんだ。

 だからね、「ママ、ま」って、ぼくはいう。
 まだ食べたいって、おねだりするの。





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