姫と年下王子たち
「あら、いらっしゃいっ」


下で、そんな会話が聞こえた。


「ひな、見っけ♪」


そして、あたしの部屋にも勝手に入ってくる。


「…もう。今日は、なにしにきたの?」

「遊びにきた♪ひな構って♪」

「構ってって…。あたしは忙しいのっ」


あたしは絢斗そっちのけで、せっせとメイクをする。


「…もしかして、彼氏ん家?」


突然絢斗が、鏡越しにあたしに尋ねてきた。
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