姫と年下王子たち
上機嫌のまま、電車に乗った。



駅に着き、階段を下りる。


すると、階段下で男の人が立っていた。


…コウタだっ!


あたしは、たまらず駆け出す。


「コウタ〜!」


2ヶ月ぶりのコウタは、少し髪が伸びていた。


「よっ、久しぶり」


コウタは軽く手を上げる。



それから、あたしたちはコウタの家に向かって歩き出す。


あたしの真横をコウタの大きな手が前後に揺れる。
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