姫と年下王子たち
その手を繋ぎたくて、あたしは手を伸ばした。


すると…。


「バッグ持つよ」

「…え?…あ、うん。ありがと」


コウタは手を差し出し、あたしからバッグを受け取った。


手を繋ぎたいのに、コウタはあたしのバッグを肩にかけると、そのままポケットに手を突っ込んでしまった。


…もうっ。


でも、今のタイミング…。

もしかして、手を繋ぐのを拒まれた…?
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