姫と年下王子たち
あたしの目から、ポロポロと涙が溢れた。


「…ごめん。だから別れよう」


もう…あたしがどんなにせがんでも、コウタの気持ちは変わらないのを痛感した。


あたしはただただ、涙を流しながら頷くことしかできなかった。



「…駅まで送って行こうか?」

「…いい。1人で大丈夫だからっ…」


そばに置いたバッグを肩にかけると、逃げるようにコウタに背中を向けた。
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