姫と年下王子たち
別れちゃったんだ…。


未だに信じられない。


いつもなら、バイバイしてしばらくすると『ちゃんと家に着いたか?』と、メールがくる。


…けど、そんなメールも…もうない。


やっぱり、別れちゃったんだ…。


「…うっ、…うっ」


悲しくて、虚しくて、寂しくて…。

次から次へと涙が溢れる。


あたしは俯いて、声を殺しながら泣いた。



辺りは、すっかり暗くなった。
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