姫と年下王子たち
おばさんが晩メシの準備をする。


「ひなも子どもじゃないんだ。そのうち帰ってくるだろう」

「…そうだけど」

「翼、絢斗くん!メシにしよう」

「わーい!すき焼き~♪」


翼はソファーを飛び越え、テーブルに向かった。


窓から外を見ると、もう真っ暗だった。


ひなは「家で食べる」と言った日は、必ず晩メシまでには帰ってきていた。


“ひなも子どもじゃないんだ。そのうち帰ってくるだろう”
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