姫と年下王子たち
おじさんの言った通り、ひなはもう大学生。


…でも。

好きな女の帰りが遅いのは、やっぱり心配だった。


「俺、ちょっとひなを探してくるっ」

「え、今から?」

「うん。先に食べてて!」


そう言って、俺はひなん家を出た。



ひなに電話をかけたが、電源が入ってないようだった。


俺は次に、ある人物に電話をかける。


『絢斗さん、どうしたんすか?』
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