姫と年下王子たち
「…またか」


キッチンに入ると、店長が頭を悩ませていた。


「長谷川くん、秋月ちゃんを呼んできて」

「え?…あ、はいっ」


俺はよくわからないまま、ホールへ秋月さんを呼びに行った。


店長の声は低かった。

いつもの店長と違うことは、すぐにわかった。



「秋月さん。店長が呼んでる」


まさか、秋月さんが5番テーブルでオーダーミスをしたのか?
< 1,224 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop