姫と年下王子たち
「中に入んないんすか?」

「えっ…!」

「だってドアの前に立ってたから、なにしてるんだろうって思って」

「べつに…特に用はないのっ。トイレの帰りだっただけでっ」


普段は、ハキハキと受け答えをする芝田さん。

しかし、このときだけは噛みまくっていた。


なーんか、いつもと様子が変…。


「さっ、ホールに戻ろ!」


芝田さんは、俺の腕を引っ張った。
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