姫と年下王子たち
自惚れかもしれないけど、もしそうだったら…素直に嬉しいな。



「…でも」

「なに?」


なぜか少し、イラついたように聞き返す長谷川くん。


「殴るまではかっこいいけど、勢い余って壁にぶつけるって…、なんかダサいねっ」


あたしはその場面を想像すると、思わずプッと笑ってしまった。


「だーかーら、言いたくなかったんだよっ!」


長谷川くんはムスッとして、言葉を吐き捨てる。
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