姫と年下王子たち
あたしは突然、長谷川くんに抱きしめられた。


…どういう…こと……?


「長谷川くん…?」


長谷川くんは無言のまま、あたしを強く抱きしめ続ける。


そして、あたしの耳元へ顔を近づける。


「バカだから、なんかほっとけねぇ」



長谷川くんには、いつもバカバカ言われていた。


でも、さっきのバカは…。

…なんだか、優しい“バカ”だった。
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