姫と年下王子たち
「また、長谷川くん目当ての新しいファンの人じゃないの~?」

「さぁ~…」


ファンなんて、願いたくもないっ。


っていうか、俺なんかにファンがいるわけないじゃん。

店長の方が、客からモテモテのくせに。


そして俺がホールへ戻ろうとしたとき、店長は付け足して言った。


「そうそう!“明日なら、夕方から出勤です”ってその人に言っておいたから、もしかしたら今日くるんじゃない?」
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