姫と年下王子たち
早く結婚すればいいのに。

店長のノロケ話を聞くたびにそう思う。



5時頃。

coco-toに1人の女性客がやってきた。


その客は、3番テーブルに案内される。


キッチンへ空いた皿を置きに行くと、店長に肩をバシバシと叩かれた。


「長谷川くん!あの人だよっ!!さっき言ってた女の人っ!」


俺はキッチンから、3番テーブルを眺める。


ロングのストレートの黒髪。
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