姫と年下王子たち
細い指で、ゆっくりとメニューを捲る。


見るからに、上品な雰囲気が漂っていた。


あの人、なんか見たことあるような…。


…すると。


「長谷川くん、3番テーブルのお客さんが呼んでるわよっ」


スタッフから声がかけられた。


「…あ、はい。じゃあ俺がついでに、オーダー取ってきます」


俺は、3番テーブルに向かった。



俺の足音に気づいて、その人が顔を上げる。
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