姫と年下王子たち
なんか見たことあると思ったら…。

…この人、俺の姉貴に似てる。


「ご注文、お決まりでしょうか?」


その人は、澄んだ瞳で俺を見つめた。


「あなたが、長谷川涼くん…?」

「はい、そうですけど…。なにかご用ですか?」

「…うん、ちょっとね」


優しく微笑む。


この人は、一体…。


「あっ。このアップルパイのティーセット、いただけるかしら?」
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