姫と年下王子たち
俺が立ち去ろうとしたとき、急に呼び止められた。


「どうかされましたか?」

「実は私…、こういう者なんだけど…」


その人は、名刺入れから名刺を1枚取り出し、俺に渡した。


まさかこんなところで、名刺をもらうとは思わなかった。


名刺に目を通すと、聞いたことのある企業名が印刷されていた。


ここ…テレビとかでよくCMしている、有名な化粧品会社だ。
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