姫と年下王子たち
「も〜。桔平“くん”じゃなくて、“桔平”がいいんやって!」

「…で、でも…、それは…」

「じゃないと俺、ひなちゃんを~…」


また冗談でそんなことを言ってみると、ひなちゃんは怯えた顔を見せた。


もう一度、深呼吸するひなちゃん。


俺の期待が膨らむ。


「…桔平っ」


おっ!言えた!


「…くん」


なんやねん、それっ!!

なんで今最後に、“くん”がついたん!?
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