姫と年下王子たち
だから俺、言わないでおこうと思ったのにー。


「あたし…、あたしっ……」


すると、秋月さんの肩が震え出した。

膝には、ポタポタと涙が落ちる。


おいおい、泣くなよー…。


「秋月さんの様子がおかしかったから、2人が入ったホテルの部屋へ押し入ったんだけど…」


押し入ったら、秋月さんはベッドの上で爆睡してたってわけ。


秋月さんは、俺の話を聞いてるのか聞いてないのかはわからないけど、まだ泣き続ける。
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