姫と年下王子たち
…恥ずかしくて言えるかよっ。


俺は、あのときのことを思い出すだけで、自然と不機嫌になる。


しかし、話したくもないのに、秋月さんがせがんでくる。


…あー!!

もう、わかったよっ!


俺はやけくそになっていた。


「…殴って……」


つい声が小さくなる…。


「殴って、勢い余って、壁にぶつけてケガしたんだよっ!!」


…こんな恥ずかしいこと言わせやがって!!
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